以前、宝島社リスペクト企画の「街のヘンなコピー!VOW」を唐突にスタートさせました。
今回は、そのVol.2です。たぶん1ヶ月ぶりくらいでしょうか。
なお今日のVOWは「ヘンなコピー」というより、個人的に「心に残ったコピー」と言ったほうが適切かもしれません。
VOW第2弾「貴方の大切なタンパク質が飛び散る可能性があります」
上の画像は、僕が定期的に買っているプロテインの梱包用ダンボールに記載されていた注意書きです。ちなみに気になったのはこの部分
刃物で開封すると貴方の大切なタンパク質が飛び散る可能性があります!
エクスプロージョンというサプリメントメーカーのものなのですが、本格的なトレーニーやアスリート向けに商品を提供しているだけあって「ユーザーのツボを心得たワードチョイスだな」と感心しました。
文中で「お客さんが日ごろからよく使っているコトバ」を使うのは、コピーライティングにおける基本のひとつ(いわゆる「スラング」とか「ジャーゴン」と言われるもの)です。
もし仮に、それをまったく考慮せずさっきの注意書きを書いたらどうなるか。おそらく「”中の商品が”飛び散る可能性があります」のように、なんの特徴もない平凡な文章になるでしょう。
でもそこをあえて「貴方の大切なタンパク質が飛び散る可能性があります」という表現にした。そこが秀逸だなと。僕みたく日常的にトレーニングをしている人にとって「タンパク質」はいつも気にしているものであり、それゆえ自然と「フック(心の引っかかり)」になりますから。
もしこれが商品の販売ページや広告のコピーであれば、そういった細かいコトバ選びまで考えるのは当然ですし、わざわざ話題にするほどでもありません。
ただ「梱包用ダンボールの注意書き」にまでその意識が行き届いていることはそんなに多くない気がします。だからこそ、こうしてネタにさせていただきました。
おわりに
ほんの些細なコトバ選びですが、こんなふうに細かいところにもこだわりや愛情が感じられると、それだけで多少なりともその会社やブランドへのコミットメントが強まったりします。
なにげない部分ですが、そういう小さな積み重ねが「ブランド化」にもつながっていくので、とても参考になりました。昔から「神は細部に宿る」と言いますからね。
というわけで、それではまた。いずれ第三弾で
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