・鼻炎がひどい……
・いつも鼻がつまっている……
・呼吸もしづらい……
そんなあなたには、ぜひ「鼻うがい」をオススメしたい。その理由を、今からお話します。
あくまで個人的な体験からオススメしているものです。それをふまえて参考程度にご覧ください。
やり方を間違うと事故につながる危険性がありますし、人によっては「そもそも鼻うがいをしてはいけない」という場合もあります。
不安な方は医師に相談のうえ、くれぐれも自己責任で行ってください。
25年以上も続く鼻づまりがたった半年の鼻うがいで劇的に改善した話
僕は中学生くらいから25年以上、慢性鼻炎による鼻づまりがデフォルトでした。
左右の鼻がどちらもスッキリ通っていることはごくまれで、99.9%はどちらかの鼻が通行止め状態。右が通れば左は詰まり、左が通れば右は詰まる。年中その状態があたりまえでした。
しかも去年からは、ついに花粉症まで発症してしまい……とくに春先は「鼻炎」と「花粉症」のダブルパンチで、呼吸困難になるのではないかというレベルでした。
そんな状態だったので「もうさすがに手術しないとダメかなぁ……」なんて思っていた矢先、知人から「鼻うがい」をオススメされたので、ダメ元でやってみることにしました。
鼻うがいをやってみた結果
すぐにドラッグストアに行き、鼻うがいのアイテムを購入。毎日「起きたらすぐに鼻うがいをする」というルーティンを決めて、とりあえず習慣化しました。
それからおよそ一週間後……なんと、わずかながら両方の鼻が通りはじめたのです
それに加え、花粉症の症状にも改善の兆しが見られました。さすがに目のかゆみはどうしようもありませんでしたが(苦笑)あれから約半年、さすがに常時ではないものの、ほとんど毎日どこかしらのタイミングで両方の鼻が通るようになりました。25年以上もヘビーな鼻づまりだった僕からすると、めちゃくちゃ劇的な改善です。
だからこそ、僕と同じく慢性的な鼻づまりに悩んでいる人には「鼻うがい」をオススメします。自宅でカンタンにできますし、とりあえずダメ元で試してみてください。
鼻うがいとは
文字どおり「鼻のうがい」です。専用の洗浄液(中身は生理食塩水)を用いて鼻の中を洗い流すセルフケアのことで、別名「鼻洗浄」とも言われています。
鼻うがいの主な効果
花粉・アレルギー症状の軽減や改善
鼻うがいによって鼻腔内の花粉やハウスダスト、雑菌が取り除かれることで、花粉症や風邪などにより起こる鼻水や鼻づまりといったアレルギー症状の軽減、もしくは改善が期待できます。
実際、僕はキャリア25年以上の鼻づまりがあきらかに改善されましたし、花粉症の症状も軽減されたので(個人差はあるでしょうが)一定の効果があるのは間違いないかと。
副鼻腔炎の予防や症状緩和
鼻うがいによって鼻腔内の異物や粘り気のある鼻水が洗い流されることで、副鼻腔炎の予防や症状の緩和が期待できます。
別名「蓄膿(ちくのう)症」とも呼ばれ、風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。風邪(ウイルスや細菌感染)やアレルギーなどがきっかけで鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れたり、ドロドロした鼻水が出てきたりします。この腫れや鼻水によって、副鼻腔と鼻の間にある自然口がふさがると、副鼻腔から分泌物や異物を排泄できなくなり、鼻水や膿がたまってしまいます。こうして起こるのが副鼻腔炎です。
出典:アレルギーi「副鼻腔炎とは?」
鼻の不快感の軽減
シンプルに、粘り気のある鼻水がなくなることで、鼻の不快感が消えてスッキリします。
呼吸もしやすくなるので、たとえば寝る前に鼻うがいをすると、睡眠の質も上がる……かも?
鼻うがいのデメリットや注意点
やりすぎると逆効果
鼻うがいをやりすぎると、逆に鼻の粘膜を傷つける可能性があります。1日2回くらい、多くても3回までにしておいたほうがよいでしょう。
洗浄液の浸透圧に注意
鼻うがいに水道水などの飲用水を使うと、痛みを感じたり鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。なぜなら、水と鼻水では「浸透圧」が違うからです。
鼻水や涙など、人間の体液は塩分濃度が「0.9%」とされています。そこで塩分濃度を「0.9%」に調整した洗浄液(生理食塩水)を使うことで、浸透圧の違いによる痛みは消え、粘膜を傷つけるリスクもなくなります。
鼻うがい中に洗浄液を飲み込まない
鼻うがいの際に洗浄液を飲み込んでしまうと、耳に洗浄水が流れ込んで中耳炎を引き起こす可能性があります。うがいが終わったあとの洗浄水は、必ず外に流し出すようにしましょう。
鼻の中に洗浄液を残さない
鼻うがい後には、多少の洗浄液が鼻の中に残ります。これを残したままにしておくと中耳炎になるリスクがあるので、必ずやさしく鼻をかんで外に出しておきます。
最低3ヶ月くらいは続けてみる
たった一回やっただけでも劇的な効果がある……とまでは言えません。もしかすると、なかにはそういう人もいるかもしれませんが。
基本的に、一定期間やり続ける前提で考えてください。最低でも3ヶ月くらい、できれば半年くらいは続けてみるのがよいかと。
鼻うがいをしないほうがよい人
以下に当てはまる人は、基本的に鼻うがいを避けましょう。どうしてもやりたいときは、事前に医師へご相談を。
誤嚥(ごえん)しやすい人
食べ物や唾液が気道に入ること
高齢者や幼い子ども、また気管支に問題を抱えている人は誤嚥をしやすいため、鼻うがい中に洗浄液が肺や気管支に入ってしまい、呼吸困難になる危険性があります。
のどに炎症がある人や中耳炎の人
のどの炎症や中耳炎の症状がある場合は、鼻うがいによって悪化する可能性があります。
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(2022)「鼻の症状」一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会ホームページ(参照:2023.7.10, https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=16)
- 伊藤宏文(2016)「耳鼻科の病気解説 鼻うがい」いとう耳鼻咽喉科ホームページ(参照:2023.7.10, https://ito-jibika.net/byouki-kaisetsu/2016/02/02/鼻うがい/)
- つくばフラワー耳鼻咽喉科「鼻洗浄(鼻うがい)」つくばフラワー耳鼻咽喉科ホームページ(参照:2023.7.10, https://tsukuba-flower-clinic.com/medical/hana-senjo/)
- 田中康文(2018)「鼻うがいの効果と方法について」ふれあい漢方内科ホームページ(参照:2023.7.10, https://www.fureaikanpou.com/post/2018/08/17/鼻うがいの効果と方法について)
オススメ鼻うがいアイテム3選
ハナノア
僕がふだん使っているのはコレです。このシリーズにはいくつか種類がありますが、僕が愛用しているのは「ハナノアa」です。付属のボトルも使いやすく、価格もリーズナブルなのでオススメですね。
ほかに同シリーズで「ハナノアb」と「ハナノアデカシャワー」がありますので、好きなのを選べばよいかと。なお開発元の小林製薬さんによると、初心者にオススメなのは「ハナノアb」だそうです。
ネティポット
ヨガの世界でよく使われています。色やカタチ、デザインなど種類も豊富なので、見た目までこだわりたい人にはオススメです。
ハナクリーン
耳鼻科医がオススメしていることも多く、実際に耳鼻科ではよく売られています。ただし値段がやや高めなので、個人的にはハナノアで十分だと思っています。
まとめ
というわけで今回は「慢性的な鼻づまりでお悩みの人に鼻うがいをオススメする理由」についてお話しました。
鼻うがいは専門医のなかでも賛否両論あるようですが、少なくとも僕は、25年以上も続いていた慢性的な鼻炎・鼻づまり症状に加え、花粉症もあきらかに改善しました。その経験から、自信を持ってオススメします
よほど深刻な状態でなければ、少なからず効果はあるはずです。ぜひお試しあれ
【おまけ】洗浄液がなくなったら自作しよう
わざわざお金を出して洗浄液だけ買うのはもったいない。洗浄液は「生理食塩水」でOKなので、自分で作れば万事解決
自宅でカンタン生理食塩水の作り方
作り方は超カンタンです
※僕がふだん作っている分量です。
- 水:500cc
- 塩:4.5g
塩分濃度「0.9%」になればよいので、水「100cc」に対して塩「0.9g」を基準にして、あとは自由に調整してください。
塩はできるだけ「天然塩」を使いましょう。ただし「岩塩」は水に溶けにくいのでNGです。
- 水を軽く沸騰させます(水の量が減らない程度に軽くでOK)
- 軽く沸騰したら火を止め、適当な容器に熱湯を移したら塩を加えてよくかき混ぜます
- ある程度お湯が冷めるまで待つ。冷めたらできあがり
水は常温でもよいのですが、殺菌と塩の溶け残りを考慮して、沸騰させることをオススメします。
たったコレだけ。洗浄液って、毎日使ってたらすぐになくなります。そのたびに買うのはコスパが悪すぎると思うので、個人的には自作がオススメですよ。
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