ここ最近、めっちゃハマってる曲が2曲ほどありまして、今日はそれを紹介します。
【1曲目】UVERworld「FINALIST feat. ANARCHY」
先月リリースされたUVERworldのニューアルバム「ENIGMASIS」の1曲で、レペゼン京都のラッパー「ANARCHY」が客演で入った(UVERではたぶん久々の)全編ラップ曲です。
僕自身UVERworldは、これまで何度かライブに行ったくらいには好きなのですが、ここ最近はあまり聴いていませんでした。そんななか、先日たまたまYouTubeのオススメに出てきたのがこの曲のMVです。
昔から好きなANARCHYがfeaturingということで、思わずクリックして聴いてみたら……あまりのカッコよさに一発でヤラれてしまいました。
まず誠果のサックス~TAKUYA∞のイントロラップという流れからしてカッコよすぎる。
そこからANARCHYお得意のセルフボースティング(※1)が詰まったヴァース(※2)にガツンとやられ、さらにTAKUYA∞とANARCHYのふたりによるバッチリ息の合ったフック(※3)までくると、もはや中毒性すら感じます。
※1「セルフボースティング」とは:ラッパーが曲中で行う自画自賛や自己賛美のこと
※2「ヴァース」とは:ラップ曲におけるメロディ部分のこと
※3「フック」とは:ラップ曲におけるサビ部分のこと
いずれもヒップホップの世界ではよく使われる用語です。
とにかく最後の最後までカッコよくて、個人的に「UVERworldでは久々の神曲キタ!」って感じでした。UVERworldらしいロックなビートと、TAKUYA∞とANARCHYのラップの相性が良すぎます。
あまりにハマりすぎて、そのあと行ったジムではめずらしく「1曲リピート」で、2時間のトレーニング中ずっと聴いていました(笑)トレーニングのモチベーションもめちゃくちゃ上がるので、今後もヘビロテ確定ですね。
UVERworldの曲でここまでハマったのは、2011年にリリースされた「KINJITO」と、2015年にリリースされた「PRAYING RUN」以来です。
【2曲目】Awich, NENE, LANA, MaRI, AI & YURIYAN RETRIEVER「Bad Bitch 美学 Remix」
こちらは「POP YOURS」というヒップホップフェスに関連して制作された「Bad Bitch 美学」という曲が元になっています。
その曲は、日本人フィメールラッパー(女性ラッパー)の筆頭「Awich」とゆるふわギャングの「NENE」、そして若手の注目株「LANA」と「MaRI」の4人がマイクリレーでラップするというものでした。
今回ご紹介する「Bad Bitch 美学 Remix」はその4人に加え、新たにレジェンド枠で「AI」、そしてお笑い芸人の「ゆりやんレトリィバァ」が参加してリリースされたものです。
日本のヒップホップ界を代表するフィメールラッパーたちと、テレビ朝日の「フリースタイルティーチャー」という番組内でたびたびラップを披露してきたゆりやんが見事に調和し、かなりイケイケの楽曲になっています。
「フィメールラッパーたちの最高峰、ここに極まれり」って感じでした
もちろん全員カッコいいのですが、とくに印象的だったのは、ゆりやんのヴァース。
本職ラッパー顔負けのラップスキルに加え、思わずうなるパンチライン(歌詞においてとりわけ印象的なフレーズのこと)があり、芸人らしく笑いの要素も入れ込んでいて聴き応え十分でした。
ゆりやんがラップするのは前から知っていましたが、正直これほどのレベルだとは思っていなかったので、シンプルに衝撃です。
ごちゃごちゃ言うやつ横目に気楽
一括で買ったベンツで帰宅
の部分とか
血反吐 吐くほどの努力の結晶
何度落ちてもまた登る決勝
の部分とか、個人的に好きなパンチラインですね。
余談
フリースタイルティーチャー以降、ラップするお笑い芸人もかなり増えました。
そして興味深いのは、今回のゆりやんもそうですし、ラランドのサーヤも「ASOBOiSM」という女性ラッパーの曲に客演でラップしていたりと「芸人がメジャーの楽曲にガチのラッパーとして参加するケースが増えている」こと。
そんなふうに「ジャンルの垣根を超えたクリエイティブ」が生まれていくのは、シンプルにいいですね。それはつまり「世界が閉じていない」ということでもあるので――。
そういえば、今でこそ「”ロックバンド”と”ラッパー”がコラボする」なんてこともあたりまえになりましたが、ほんの数十年前までは、こういった「ジャンルの垣根を超えるコラボ」ってあまりなかったなと。
そういったところにも、大きな時代の変化を感じます。
あとお笑い芸人に限りませんが、昨今の芸能人は「多芸な人」がすごく多い。もはや「ひとつの”芸”しかできない人が生き残れるような時代ではなくなってきた」ということかもしれません。
いや、芸能人だけではないですね。どの業界でも、ひと昔前までは「一芸を極めたスペシャリスト」のほうが求められていました。たとえば医者とか弁護士とか。でも今の時代は「いろいろできるゼネラリスト」のほうが、よほど重宝されるようになっています。
ゆえに僕自身も「できるだけ幅広くいろんな知識やスキルを身につけ、特定のジャンルに固執せずにどんどん垣根を超えていける人間でありたい」と、あらためて思いました
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