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にのまえはじめ
兵庫県神戸市出身。大阪府在住。
某ITベンチャー勤務、兼セールスライティングを軸に活動中の物書き屋。物語のドワーフみたく縁の下の職人的な生き方が理想。妻とふたり暮らし。カナダのモントリオールかスイスのマイエンフェルトに住みたい。詳しいプロフィールは<PROFILE>をタップ☟

ジェイムズ・ミルナー~見出しにならない最強の鉄人~

練習するサッカー選手
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先月末ですが、個人的に印象的だったというか、ちょっと心に響いたニューストピックがありました。

サッカー好きな人ならご存知かもしれませんが、イングランド・プレミアリーグ(日本で言うとJ1リーグ)の強豪「リヴァプールFC」に所属している「ジェイムズ・ミルナー」という選手についての話です。

にのまえ

「サッカーネタなんてまったく興味ねぇよ」って人はスミマセン😖

Contents

最初はファンにも期待されていなかった男

https://twitter.com/JamesMilner/status/1559487636934361091?s=20

ミルナーは2002年、リーズ・ユナイテッドからわずか16歳でデビューします。

その後、ニューカッスル・ユナイテッド、アストン・ヴィラ、マンチェスター・シティを経て、2015年の夏、フリートランスファー(契約を満了し移籍金ゼロで移籍すること)でリヴァプールに加入しました。

ただリヴァプールに移籍した当初、ほとんどのファンは、彼にあまり期待をしていなかっただろうと言われています。なぜなら……

  • サッカー選手としては、ピークを過ぎた(と言われる)「30歳」という微妙な年齢
  • メッシやクリスティアーノ・ロナウドのように、飛び抜けて卓越したテクニックはない
  • エンバペやハーランドのように、ひとりで試合を決める決定力を持っているわけでもない

といった、多少なりともサッカーを知っていれば、わりと納得できるであろう理由があったからです。

しかもチームが名門中の名門であるリヴァプールですからね。多くのファンがそういう厳しい見方をするのも、ある意味では仕方ない気もします。

気づけばチームの「レジェンド」へ――

ところが、いざフタを開けてみれば、彼はチームの「レジェンド」となりました。チームを支える土台として、リヴァプールの躍進に大きく貢献し、唯一無二の存在としてあり続けました。

それもひとえに、彼が年齢を言い訳にせず、異常なくらい細かく肉体のコンディションを調整し、いつどんなときだろうと誰よりも厳しく自分を管理する「最強のプロフェッショナル」であったからこそ成し得たことだと思います。

そんな彼について、チームメイトのジョーダン・ヘンダーソン選手は(先の記事によると)こんなふうに評していたそうです。

「彼は見出しにはならないが、チームの成功にとって、人々には見えない裏で起こっているすべてにとって、彼はとても重要な存在なんだ」

僕は、この一文が何より印象的で、シンプルに「周りからこんなふうに言われる人が一番カッコイイな」って思いました。

地味だけど身近な人から必要とされる生き方

苗を植える女性

いきなり自分の話で恐縮ですが、僕は基本的に「目立つこと」がキライで、昔から「どうすれば人知れず生きていけるか」ということをよく考えていた根暗な人間です。

たとえば「有名になりたい」とか「スターになりたい」とか、そんな理想や願望はまったくないし、賞賛や名声、地位や名誉、そういうものにも興味はありません。

でも同時に、僕も人間なので「周りから必要とされたい」という気持ちはそれなりにあるし、できる範囲で「社会の役に立ちたい」という思いもあります。

だからこそミルナーのように

「彼は見出しにはならないが、チームの成功にとって、人々には見えない裏で起こっているすべてにとって、彼はとても重要な存在なんだ」

って周りの人から言ってもらえるような生き方が、最高にクールだと思うのです。少なくとも僕にとっては、ひとつの理想形かもしれません。

まぁ実際のところミルナーは、世間的に見れば十分すぎるくらい有名だし、こうしてニュースの見出しになって賞賛もされているスター選手なので、厳密に言うと僕の理想とはちょっと違うんですけどね(笑)

ひとことで表現すると……

ところで、これまでの話を踏まえて最近なんとなく考えていたことがあります。

「自分の理想の生き方を、ひとことで言語化するとしたら?」

そして先日、ピッタリなコトバを見つけてしまいました。それは――

アンサング・ヒーロー

辞書によると意味は「記録に残らず、賛美される場をもたない陰の殊勲者」のこと。

自分のイメージとも完全一致。まさにドンピシャのワードでした。コトバの響きも好きだし、しっくりきます。

表向きは地味な存在でいいし、なんなら表向きの知名度はゼロでいい。いちいち記録には残らないし、賛美もされない。でも、ごく身近な人たちだけは価値をちゃんと理解し、必要としてくれる。

たとえば、消防隊員みたいな——。

消火活動する消防士

個人的には、そういうのが一番生きやすくて、自分の好みにも合っていて、最高にクールな生き方だと感じます。

まとめ

気づけば途中から自分の話をしてしまい恐縮です。

ミルナーは、前からその職人みたいなプレースタイルや生き方が好きだったし、僕より年齢が「2つ下」と近くて、そういう意味での親近感もありました。

だから今回の記事で彼が賞賛されているのを見たとき、なんかすごくうれしくなったんですよね。

「メッシやクリスティアーノ・ロナウドみたいな、誰から見てもわかりやすいスーパースターのサッカーだけがすべてじゃねぇぞ」って。

やっぱり僕は「華やかなスター」より「地味な職人」の生き方が好きなんだなーって、あらためて思いました。

おまけ

パッと見でわかりにくいかもしれないミルナーの職人技プレー集をどうぞ(笑)

にのまえ

ミルナーはブライトンに移籍することが決まり、三笘薫選手とチームメイトになるので、それも含めて次シーズンが楽しみです😁

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