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にのまえはじめ
兵庫県神戸市出身。大阪府在住。
某ITベンチャー勤務、兼セールスライティングを軸に活動中の物書き屋。物語のドワーフみたく縁の下の職人的な生き方が理想。妻とふたり暮らし。カナダのモントリオールかスイスのマイエンフェルトに住みたい。詳しいプロフィールは<PROFILE>をタップ☟

アメトーーク!井森美幸大好き芸人を見てたら、井森さんから業界の第一線で40年近く売れ続ける秘訣を教えてもらった気がする

サイコロ文字のtalent
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突然ですが、この映像を見たことはありますか?

僕と同世代とか、もっと上の世代の人なら、たぶん一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。

この映像は、タレントの井森美幸さんがホリプロのオーディションを受けたときのもので、業界内でもある種の伝説になっているそうです。

それだけインパクトがデカかったということでしょうね。一時期はあまりにもテレビで(笑いの)ネタとして使われすぎて、ホリプロ(井森さんの所属事務所)が長らくNGを出していたんだとか。

そんな映像がつい先日、アメトーーク!の「井森美幸大好き芸人」で、およそ8年ぶりに解禁されました。僕もその放送を見たのですが、これまで何回も見たはずなのに、やっぱり笑ってしまいました。

さて。

その回のアメトーーク!は、売れっ子芸人たちが「井森美幸さんの魅力」について語る回でした。

それがまたおもしろくて、思いのほか学びにもなったので、今日はこんなテーマで書いていきたいと思います。

<井森美幸に学ぶ>芸能界の第一線で愛され続ける人になるための3要素

にのまえ

もちろん「芸能界」だけに当てはまる話じゃないですよ。

Contents

そもそも井森美幸ってどんな人?

その前に、人によっては井森さんをあまり知らないかもしれないので(Wikipediaを参考に)かるーくご紹介しておきます。

井森美幸さんは1984年、第9回「ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞し、芸能界デビューを果たしました。

しかも同期デビューには、あのおニャン子クラブがいて、ほかにも名だたるレジェンドアイドルたちもいます。たとえば……

  • 本田美奈子さん
  • 中山美穂さん
  • 斉藤由貴さん
  • 南野陽子さん
  • 浅香唯さん

などなど、そうそうたるラインナップですね。

そんなレジェンドアイドルたちと同期デビューしてから、今年で芸歴38年。今なおバラエティの第一線で活躍し続けている井森さんですが、デビュー当初はアイドル歌手として売り出されていました。

しかし思ったほど目は出ず、早々にバラエティ路線へ切りかえ、それが結果的に成功しました。そのあとは、松本明子さんや森口博子さんらと共に「元祖バラドル」として活躍し、今に至るまでほとんど浮き沈みがない稀有なタレントです。

井森美幸の目立たないスゴさ

今やバラエティ色が強すぎて、アイドルの面影は1ミリもない井森さん(笑)

そんな彼女ですが、個人的に「スゴいなー」と感じる点がいくつかあります。そのうち、わかりやすいものを2つほど挙げますね。

レギュラー番組「ゼロ」なのに、安定してテレビに出ている

TVを見ている男性

井森さんの番組レギュラーは、なんと2023年6月時点で「ゼロ」です。僕も「え?マジで?」と思い調べてみましたが、どうやらマジのようでした。

それなのに、なぜ安定してテレビに出られているのかと言えば「ゲスト枠で定期的に呼ばれる番組がたくさんあるから」です。

そういえば以前、マツコ・デラックスさんがこんなことを言っていました。

「最近のテレビみててさ、気づくことない? 姉さん(井森美幸)と島崎和歌子を、みんな便利づかいしすぎ」

山里&マツコ・デトックス

https://www.oricon.co.jp/special/51113/より

あのマツコさんにここまで言わせるとは……どれだけ便利づかいされてるんや井森さん(笑)

じつは美人

美人女性

あと、これはわりと見落とされがちな気がしますが、シンプルに「美人」です。

井森さんの年齢をご存じですか?

にのまえ

知ってる?

いちこさん

……知りません。

なんと現在「54歳」です。今年の10月には「55歳」になります。ふつうにビックリです。

もし一般の人が「54歳」であのビジュアルだったら、まちがいなく「美魔女」と言われているはず。なのに、井森さんがそんなふうに言われているのは、見たことも聞いたこともないような気が……なぜ?

まぁ井森さんのキャラクターゆえだとは思いますが、ストレートに「美魔女」と言って差し支えない人だと思いますね、個人的には。

井森美幸が愛され続ける3つの理由

そして……おまたせしました。ようやく本題です。

そんな井森さんがテレビマンたちに愛され、多くの番組に安定して出続けられる理由は(アメトーーク!での話をふまえると)大きく3つあるように思います。

高いスキルがある

サイコロ文字のSKILL

まず1つめは「芸人顔負けのバラエティスキル」です。

考えてみればあたりまえですが、井森さんはバラエティタレントとして、ちゃんとしたスキルを持っているんですよね。しかもけっこうハイレベルで。

それは、たとえば土田さんがアメトーーク!内で語っていたエピソードからもよくわかります。

ある番組で【アラフォー独身女子に聞いた「20代の頃とは違う涙が出ちゃう瞬間」第1位は?】というランキング企画がありました。

そこでパネラーの井森さんは「スーパーで男の人が買い物」という回答を出します。MCがその理由を聞くと「『独りで暮らしてるのかぁ』って勝手に想像して涙が出ちゃうから」と答えた井森さん。

そのとき土田さんは「オマエも独り暮らしだろ!」とツッコミます。すると井森さんは笑顔で「イイネ~と瞬時に返し、その場に大きな笑いを生みました

番組ではこのときの映像も流れてたので、僕もそのシーンを見ました。そして、感心しました。なぜなら、一瞬のひらめきで「だれも損しない状況をつくった」から。

もしこのとき、土田さんがしたツッコミに対して井森さんが

「後輩のくせに失礼なこと言ってんじゃないわよ!!」

みたいにマジレスをしていたら、はたしてその場はどうなっていたでしょうか?

おそらくですが、土田さんは「ただの失礼な後輩」として悪者になり、なんとなく気まずい空気で終わっていたはず。

しかし、井森さんが笑顔で「イイね~」と即レスをしたことで、土田さんは悪者にならず、笑いも生まれて、考えうるかぎりでベストの状態ができたわけです。

土田さんもそのシーンをふりかえって「あんな返し、できないですよ!」と井森さんをベタ褒めしていましたが、僕も「そうだろうなぁ。すごいわ」と素朴に思いました。

瞬発力が大事なバラエティにおいて、一瞬でそういう秀逸な返しを生み出せる能力を持っているのは、井森さんが重宝され続ける理由のひとつだと感じます。

にのまえ

才能もあるんやろうけど、それ以上に陰でめっちゃ努力してる気がする。そういうふうには見えにくいけれど。

笑顔を絶やさず、常に全力で

にこちゃんマスコット

2つめは、どんな仕事も「とにかく全力でやる」ということです。

どんな仕事であろうと、一切手を抜かず、笑顔でやる。慣れで「こなしてしまう」ようなところでも、常に「全力」でやる。

もちろんプロであれば(本来)そうあるべきだとは思いますが、どんな業界であっても、本当にそれができる人は多くない気がします。

でも井森さんはそれが自然とできているからこそ、テレビマンたちも彼女を重用するんでしょうね。

そういえば去年、テレ東のあちこちオードリーに井森さんが出演した際、こんなワンシーンがありました。

若林が「テレビ界にこういう人は残るっていう哲学は、ないですよね?」と振ると、井森は「あるよ」と吠える。ところが、「そこまで掴めてないのよ、自分自身が」と頭を悩ませる井森に、「ねぇじゃねぇかよ!」と若林のツッコミが。

後輩から、芸能界で長く活躍する秘訣について相談されることもあるが、「自分でも分かんないんだけど」と首を捻る井森に、ついに春日からも「ねぇじゃねぇかよ!」とツッコミが。全員から追い込まれ、ようやく絞り出した哲学は「見て感じる」。これには一同「ねぇじゃねぇか!」とツッコみ、大爆笑。

このリアクションに納得いかない井森は、「1個あった!」と申し出る。高校野球が好きで、2013年初めて甲子園で観戦した井森は、自分の頑張りがまだ足りないと感じ、ある哲学を得たという。それは「とにかく全力でやる」。この言葉に「やっぱりねぇじゃねぇか!」とツッコまれてしまうのだった。

出展:テレ東プラス「芸歴37年、井森美幸の芸能界を生き抜く哲学に総ツッコミ!?謎だらけのプライベートも告白:あちこちオードリー」

この放送は僕も見ていましたが、番組内では、井森さんが言った「とにかく全力でやる」というセリフも、バラエティなので笑い話というか、オチみたいな扱いになってはいました。

でも実際にテレビでの井森さんを見てると、彼女の根底にはたしかに「とにかく全力でやる」というマインドセットが沁み込んでいるような気がします。

言うは易く行うは難し。かんたんそうで、じつは一番むずかしいことかもしれません。

圧倒的な周囲への気配り

犬を気遣う幼児

そして3つめは「周囲への細やかな気配り」です。

南海キャンディーズの山ちゃんが語っていたことは、その象徴のようなエピソードだと思います。

ある番組で、ほかの演者がエピソードトークをしたとき、自分にも同じようなエピソードがあったとします。

そのとき、ふつうは「私”も”そうなんですよ」というコトバから入るところを、井森さんは必ず「私”は”──」というコトバから入るそうです。

なぜなら「私”も”」と言ってしまうと、必ず「その前のエピソードとセットで」使わなくてはいけなくなり、編集の余地が少なくなるから。

けれども「私”は”」と言えば、少なくともそれは避けられる、と。

つまり「編集するスタッフの立場も考えながら常に立ち回っている」ということです。これには、僕も思わず舌を巻きましたね。

にのまえ

その一瞬でそんな細かいところまで考えて立ち回ってるのか……そりゃスタッフからも愛されるわ。

まとめ

というわけで今回は、井森さんから学んだ

芸能界の第一線で愛され続ける人になるための3要素

というテーマでお話しました。

ポイントは、以下の3つ。

  • 高いスキルがある
  • 笑顔を絶やさず、いつも全力
  • 圧倒的な周囲への気配り

こうやって文字にしてみて思うのは「あたりまえのことばかりだなぁ」ということです。ホントに大事なことはいつもシンプル。

いちこさん

本当に大事なことはいつもシンプル。

とくに②と③は、今後さらに重要度を増していくはず。ここ10年くらい、いろんな偉い人たちが「これからは人間力の時代だ」と言っているのも、まさにそのあらわれだと思います。

実際、井森さんを見ていると「その通りだなー」とつくづく感じますし。

また井森さんだけでなく、最近いろんな人を見てて思うのは「たとえ能力があっても、”人間”として微妙だったらまわりからすぐ相手にされなくなる」ということ。

一方で「”人間”として魅力的なら、能力が多少低くてもまわりから愛される」ということでもあります。

有名な話ですが「鉄鋼王」で有名なアンドリュー・カーネギーの墓石には

Here lies a man who was able to surround himself with men far cleverer than himself.
己よりはるかに賢い人たちを自分の周りに集められた男、ここに眠る

と刻まれているそうです。

カーネギーさんが亡くなっておよそ100年。彼のように「すぐれた人たちから愛される人」であることが、よりいっそう重要になっているのかもしれません――。

……ところで、最後に「この回のアメトーーク!はぜひ見てくださいね」って言おうと思っていたんですが、すでにTVerでの視聴期間も終わってましたざんねん。

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