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にのまえはじめ
兵庫県神戸市出身。大阪府在住。
某ITベンチャー勤務、兼セールスライティングを軸に活動中の物書き屋。物語のドワーフみたく縁の下の職人的な生き方が理想。妻とふたり暮らし。カナダのモントリオールかスイスのマイエンフェルトに住みたい。詳しいプロフィールは<PROFILE>をタップ☟

「冨樫義博展 -PUZZLE-」に行ってきた

冨樫義博展の会場タペストリー
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友人に誘われ、35℃を超える猛暑日のなか、グランフロント大阪で開催中の「冨樫義博展 -PUZZLE-」に行ってきました。

富樫義博展 -PUZZLE-とは?

冨樫先生の画業35周年を記念し、代表作『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』をの3作品を中心に、総数362点もの原画や制作資料が展示されている展覧会。ココでしか見られない超貴重な直筆資料も展示されているなど、冨樫ファンなら必見のイベントです。

会場の雰囲気

悲しいことに、会場内での撮影は(一部フォトスポットをのぞいて)全面的に禁止でした。

冨樫義博展の会場パネル

会場の入り口付近にあった巨大パネル。真ん中のポスター部分に描かれたキャラクターたちは、なんと今回の展覧会に合わせて冨樫先生が書き下ろしたもの(会場内には、キャラごとのイラストがそれぞれ展示されていました)だそうです。ヒソカの個性が強すぎる(笑)

会場内に入っていくと、中は「プロローグエリア」「幽☆遊☆白書エリア」「レベルEエリア」「HUNTER×HUNTERエリア」「冨樫義博エリア」という5つのエリアに分けられていて、最初の「プロローグエリア」から順に進んでいきます。

冨樫義博展のフォトスポット1

会場内で写真撮影が許された唯一のフォトスポット。展示物のほうが圧倒的に魅力があるからか、お客さんはそこまで使っていませんでした(苦笑)

冨樫義博展のフォトスポット2

グッズの販売ブースを出たところにあったパネル。カッコイイ!これの1/6スケールくらいのやつもグッズにしてほしかったですね。

いかんせん写真が撮れなかったので会場内の雰囲気を伝えにくいのですが、とにかく冨樫ファンなら垂涎の貴重な資料だらけでした。

昨年秋の東京会場での開催前、プレス向けに行われた内覧会では写真撮影OKだったらしいので、会場内の雰囲気を見てみたい人は、コミックナタリーさんの記事をご覧ください。

当初は「1時間くらいで見終わるだろう」なんて思っていたら、気づけば「2時間半」くらい経っていたので、自分でもビックリです。でも、それくらい没入してしまうすばらしい展覧会でしたね。

にのまえ

会場から出たとたん、足と腰の痛みが急にきました(笑)

所感

個人的に一番テンションが上がったのは、HUNTER×HUNTERのエリアにあった「メルエムの最期にコムギが寄り添うシーン」のビッグパネルです。

H×H30巻にて、メルエムの最期をコムギが見守るシーン
出典:冨樫義博「HUNTER×HUNTER」コミックス30巻

ここは原作内でも屈指の感動シーンだと思っていますが、緻密なデザインによって臨場感が増した展示物として見ると、その描写の美しさにあらためて圧倒されました。

写真でそれを見せられないのがもどかしい……いや、写真では臨場感が伝わらないか——。

原作でもほんの数ページのシーンですけれど、たったそれだけの描写でこれほどの「愛」を表現できる冨樫先生は、まごうことなき天才中の天才ですね。

キャラクターメイキング、設定、ストーリーテリング、描写力、それらに加えて基本の画力。漫画家に必要な能力すべてが高すぎる。ただただ脱帽です

「H×H」の連載が始まって以降の冨樫先生は、重度の腰痛で昔ほどの繊細な描き込み作業が難しくなり、残念ながら画力の高さを感じる機会は減りました。とはいえまだ元気だった「レベルE」のころのアナログ原稿を見たら、その精密さと緻密さは鳥肌モノです。本来の画力は、それこそ鳥山明先生に勝るとも劣らない神レベルだと思います。

もちろんそれ以外にも貴重な資料だらけで、各エリアに見どころがありすぎました。たとえばH×Hの念能力に関する手書きメモには、初公開の裏設定が書かれてあったりして……ほんとにあっという間の2時間半でしたね。

いつか手塚治虫記念館のように、常設の記念館をつくってほしい。切に願います。

まとめ

クソ暑いなか外に出るのは億劫でしたが、結果的には行ってよかったなと。ファンなら確実にテンションが上がる展示物だらけでしたし、そこから冨樫先生の努力や苦悩の一端も垣間見ることができたので――。

同時に「もっと自分もがんばらねば」とも思いました。冨樫先生の細部まで妥協のない原稿の描き込みや、緻密に練られた設定のメモなどを見たら、自分の思考量や行動量の足りなさを痛感しましたね。

というわけで、あなたもぜひ行ってみてください。これぞ「ホンモノ」というオーラを「生で」感じられます。まず損はしないですよ。

おまけ

すべて見終わって会場から出たときに、来場の記念品として「来場記念証」をいただきました。

冨樫義博展の来場記念チケットの表

そして裏面には、なんと「暗黒武術会 決勝戦」のVIPチケットが……!!シンプルに見たい

冨樫義博展の来場記念チケットの裏

「幽☆遊☆白書」好きにはたまらないですね

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