あらすじ
昨日、Twitterを開設した。
せっかくTwitterアカウントをつくったことだし、このブログに記事を投稿したら、自動でTwitterにも更新ツイートがされるようにしようと考えた。
そこで自分なりにいろいろ調べたところ、とりあえず「WP to Twitterというプラグインがよさそう」という結論になったので、さっそく試してみた。
- ワードプレスのプラグイン「WP to Twitter」が今も使えるのかを知りたい。
- TwitterのAPIが有料化された件について知りたい。
- ワードプレスの更新を「無料で」Twitterに自動投稿させる方法を知りたい。
【結果】「WP to Twitter」が機能しなかった
プラグインをインストールして、設定に必要な「API」やら「アクセストークン」も取得して、無事に設定はできました。
「WP to Twitter」の設定画面を見たかぎり、エラーはとくに出ていません。「API」や「アクセストークン」も、問題なく設定できているように思えます。
しかし、いざ記事を投稿してみると、以下のようなエラーが出てしまい、Twitterへの自動投稿がまったくされません。
何回トライしても結果は同じ。お手上げです。そこで、仕方なく原因を調べていくことにしました。
【原因】TwitteAPIの有料化
2023年2月に、Twitterは「APIの有料化」を発表し、3月末から新APIの運用を開始しました。
それに伴い、旧APIは順次使えなくなっていくとのこと。というか、すでに使えないのかも。
そのため(WordPressのプラグインも含め)APIを利用したツールを継続して使うには、新たにAPIを取得しなければいけません。しかし、ここで1つ大きな問題が――。
どうやら、Twitterが設定した企業向けAPIの使用料が予想以上に高いみたいです。
大規模な商用向けプランである「エンタープライズプラン」の金額は、非公開になっています。ただウワサによると「月額42,000ドル(日本円で約580万円くらい)~」という超高額の設定になっているとか。1つ下のスタートアップ向けの「プロプラン」ですら「月額5,000ドル」なので、多くの企業が廃止の選択をするのもうなずけます。
そのせいで、それまでTwitter連携の機能を有していた多くのツールは、次々にその機能を廃止することになりました。我らがWordPressでも、公式のTwitter連携プラグイン「Jetpack」を廃止する決断に至ったそうです。
最近いろんなアプリやツールが「Twitterログインの機能を廃止するから、使ってる人は別の方法に変えてね」というアナウンスをしていたけれど、こういう背景があったのか……。
肝心の「WP to Twitter」はどうだったのか
残念なことに「WP to Twitter」も、その例外ではありませんでした。調べたところによると「WP to Twitter」の開発者であるJoe Dolson氏は、プラグインの継続を断念する方針だそう。
上にあるとおり、Dolson氏がTwitterでシェアしていた自身のブログにそう書いてあったので、ほぼ確実だと思われます。以下、該当箇所を引用します。
WP to Twitter makes very little revenue as it is. If I end up doing a lot of support because of this, or need to make significant changes to the plug-in, I will most likely just shut everything down and close the plug-in. That’s a purely practical decision.
If the API costs are very affordable for the average small user, then I’ll probably keep things as they are.
If the API costs are very expensive for the average small user, I suspect that will completely destroy the WP to Twitter user base, and there will be little to no justification to my continuing to maintain it.
If the API costs are so high that I need to spend a significant percentage of my revenue to develop the plug-in, that is also likely to result in shutting it down.
<※以下:日本語訳>WP to Twitterは、現状ほとんど収益を上げていません。そのため、多くのサポートを行うことになったり、プラグインに大きな変更を加える必要が生じたりした場合、私はおそらくすべてを停止して、プラグインを終了することになるでしょう。それは、純粋に現実的な判断です。
APIコストが、平均的な小規模ユーザーにとって非常に手頃なものであれば、私はおそらく現状を維持することになるでしょう。
APIコストが平均的な小規模ユーザーにとって非常に高価であれば、WP to Twitterのユーザーベースは完全に破壊され、私がそれを維持し続ける正当性は、ほとんどないだろうと思います。
APIコストが高すぎて、プラグインを開発するために私の収入の大部分を費やす必要がある場合にも、プラグインを停止することになりそうです。
出典:Joh dolson氏のブログ(2023.2.3更新分)
これ以降、Dolson氏による新たな言及はありません。おそらくプラグインを終了させる方向で確定したのだと推測されます。
希望から絶望へ
Dolson氏のブログを見つけるまでは、正直なところ「まだ使えるかもしれない」という希望的観測がありました。
だからこそ、よくわからないままに悪戦苦闘しながらTwitterのディベロッパーアカウントを取得して、なんとか新APIやらアクセストークンの発行もできて、プラグインの設定もエラーなく終わって、あとはブログに投稿するだけ、だったのに――。
あとで備忘録的な記事にもしようと思って、いちいち画面スクショも撮っておいたのに――。
その時間と労力は、すべてムダだったみたいです……悲しい。
まぁ事情が事情ですし、開発者が「終わらせるしかない」と言っている以上、どうしようもないのですが――。
おわりに
WP公式の「Jetpack」は終了し、また「WP to Twitter」も、おそらく終了してしまいました。
ならば「ほかに使えるプラグインがないか」と、できるだけ調べてはみたのですが、残念ながら見つけられませんでした……。もしあれば、ぜひ教えてほしいですね。
それにしても、イーロン・マスクが買収してから、Twitter関係はいろいろやりにくくなった気が……。ビジネス的に考えれば彼の判断も「まぁしゃーないか」とは思うけれど、なんか切ない。
ひとつ気になること
プラグインの更新情報を見ると、最終更新日が「2週間前」(※2023年6月11日時点)になっているのですが、これはどういうこと?プラグインは終了することになったのでは?
もしかして、僕がどこかでやり方を間違っていただけで、いまでも実は使えたりするとか?うーん……謎。だれか説明してほしい。
【おまけ】プラグイン以外の方法も模索してみた
一応、プラグイン以外でやる方法も探してはみた。すると、こんな記事を見つけた。
ほうほう。プラグインではなく外部ツールを使う方法がある、と。「IFTTT」と「Zapier」ね。ふむふむ。これならいけるかもしれん。
そう思い、さっそく「IFTTT」と「Zapier」という外部ツールについて調べはじめたら、いきなりこのニュース記事が目に入ってきた。
なんと、4月19日に「Zapier」は有料化され、5月23日には「IFTTT」もそれに追随するかたちで有料化されていたらしい……残念無念。
“無料で”Twitterに自動投稿させる方法
ただ、上の記事の筆者である山口氏によると「無料でTwitter連携をする方法」も一応「ある」とのこと。
Twitterは新しいAPIでも無料プランを提供しており、24時間ごとに50件までのツイートなら無料で投稿できます。
基本的なプログラミングの知識があれば、たとえばGoogleドライブとGoogle Apps Scriptを使って、Twitterに自動的にツイートを投稿するサービスを無料で運用できます。
ただ、多くの人にとってはそこまで労力をかけるのは難しいと思われるため、IFTTTやZapierの有料プランを比較しながら、元を取れるかどうか検討することになりそうです。
Yahoo!ニュースより
なるほど。やればできなくはなさそうです。とはいえ「そこまでしてTwitter連携をやる必要があるか?」と聞かれたら、さすがに「ない」と答えざるを得ません。このために有料のツールを使うのもバカらしいし。
よって、僕はもう手動でやります
あ、どうしても自動でやりたい場合は、下記ブログが参考になるかもしれません。僕も気が向いたら試したいと思っていますが、めんどくさそうなので(いまのところ)その気はないです。
コメント