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にのまえはじめ
兵庫県神戸市出身。大阪府在住。
某ITベンチャー勤務、兼セールスライティングを軸に活動中の物書き屋。物語のドワーフみたく縁の下の職人的な生き方が理想。妻とふたり暮らし。カナダのモントリオールかスイスのマイエンフェルトに住みたい。詳しいプロフィールは<PROFILE>をタップ☟

『劇場版シティハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』を観てきました

2023年の劇場版シティハンターのキービジュアル
© 2023 サンライズ/「2023 劇場版シティーハンター」製作委員会
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タイトルどおり昨日ようやく、劇場版シティハンターの最新作を観に行ってきました。

公開からまだ1ヶ月も経っていないのに、最寄りの映画館ではすでに1日1回の上映になっていて、気づけば終わりそうでした。

にのまえ

さすがにちょっと早くないっすか?

まぁそれはともかく、サクッと感想など書いていきます。

まずは作品の概要をば。

北条司先生の漫画『シティハンター』を原作とした劇場版アニメで、2023年9月8日に公開されました。

公式サイトでは「The Final Chapter Begins」と銘打たれており、すでに続編も示唆されています。内容としては原作漫画の終盤を踏まえつつ、アニメオリジナルの要素も多々盛り込まれたエピソードです。

監督は前作を含め、1987年のTVアニメ版から長年にわたって監督を務めてきた安定のこだま兼嗣氏。制作はTVアニメシリーズを担当してきたサンライズと、映画『すずめの戸締まり』にも関わったアンサー・スタジオがタッグを組んでいます。

あらすじを知りたい人はこちら

安定の豪華声優陣

また声優陣については「冴羽獠」役の神谷明さんや「槇村香」役の伊倉一恵さんなど、主要キャストのほとんどが続投しており、古参ファンにとっては実にうれしいところです。

そしてゲストキャラクターの声には沢城みゆきさん、関智一さん、木村昴さんといった実力派が並び、原作のラスボス的存在だった海原神役には堀内賢雄さんと、まったく隙のない豪華声優陣です。

あとはモブキャラの声優として、一瞬だけ南海キャンディーズの山ちゃんやEXILEの世界くんが出ているというお楽しみ要素もあります(どこかのシーンで数秒ずつ出てきます)。

配給のアニプレックスによると、公開初週の3日間(9/8~9/10)で観客動員は21万人超、興行収入は3億円超を記録。週末のランキングでは観客動員数、興行収入ともに1位という絶好のスタートを切ったそうです。

前作の『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』は、最終的な観客動員数が100万人を超えるヒットを記録したので、今作もそれに続くヒットが期待されています。

ざっくり感想をば。

入場時にもらったおみやげ。控えめに言って神。

僕は今回、ほぼ何も情報を入れず観に行ったのですが、端的に言うと「シリーズ歴代でベスト」と言っても過言ではないくらい最高でした。

にのまえ

個人的には、ここ数年で観たアニメの中でもベストだと思います。

声優陣の安定感はもちろんのこと、シリアスとコメディのバランスが抜群で、およそ90分間まったく飽きさせないストーリー。とくに「シリアスの中にもひとつまみ入れてくるコメディ」は絶妙です

個性的で魅力的なメインキャラ

あいかわらず「獠と香のおバカな掛け合い」は安定でおもしろいし、お互いなかなか素直になれないけど、じつは心から想い合っているのが伝わってくる何気ないやり取りもGOOD。

子どものころから漫画やアニメでふたりを見てきた僕としては、もはやノスタルジーすら感じてエモい気持ちになりました(笑)

また二人の脇を固める「海坊主」と「美樹」の絶妙な距離感もよき。喫茶キャッツアイでのふたりのイチャラブは、見てるだけでそこはかとなくほっこりしますね

加えて敵キャラクターたちも魅力的で、今作の登場だけで終わってしまうのがもったいないくらい。魅力ある敵キャラが出てくる作品は、あまりハズレはないような気がします。

何気に豪華な隠れキャラ

さらには前作に引き続き、北条先生の別作品「キャッツ♥アイ」から来生三姉妹が、まぁまぁしっかり出ていたのも嬉しかったです。僕は「キャッツ♥アイ」も大好きなので。

あとはカメオ出演として「ルパン三世」から、ルパンと次元が(一瞬ですが)出てきたのには驚きました。

どうやら今年1月からAmazon Prime Videoで公開されている「ルパン三世VSキャッツ♥アイ」に、冴羽獠がカメオ出演したことから、今作にはルパンと次元を出演させることになったようです。粋な計らいですね。

シティハンターファンであり、ルパン三世ファンでもある僕には、非常にうれしいサプライズでした。

圧巻のバトルシーン

そしてシティハンターといえば、やはり冴羽獠が愛銃の「コルト・パイソン357マグナム」を手にバトルするシーンですが、こちらも安定してカッコよかったです。というかむしろ、そのバトルシーンのクオリティはさらに上がっていたように思います。

なかでもクライマックスのバトルは圧巻でした。シンプルにめちゃくちゃカッコよかった。

そこには「技術の進歩」も当然あるのでしょうが、それ以上に制作チームの「シティハンター愛」が土台にあるのではないかなと。細部にわたって妥協のない描き込みや細やかな演出から、随所にそんなことを感じましたね。

最初のTVアニメから早40年近く……今なお変わらず愛され続ける作品のスゴみをまざまざと見せつけられた気がします

おわりに

先日の記事でも少し触れましたが、神谷明さんは「冴羽獠を超えるキャラクターは未だにいない」と前に出演されたラジオで話していたくらい、シティハンターへの想いが強いです。

ですが、ほかの声優陣や裏方の制作スタッフたちも、神谷さんに負けないくらいのシティハンター愛を持っている気がします。少なくとも僕は、この作品を観てそう感じました。

だからこそ、長年にわたって作品を観てきたファンの多くも心から納得し、絶賛する作品がこうして生まれるのだろうなと――。かの松下幸之助は、成功の第一条件に「熱意」を挙げたそうですが、納得ですね。

というわけで、そう遠くないうちに次回作もあるでしょうし、今から楽しみすぎます。冴羽獠の育ての親である海原神との決着が、アニメではどんなふうに描かれるのか……期待しかありません

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